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発足から10年電気理科クラブはいま

発足から10年電気理科クラブはいま
                      
2021年1月12日 谷口 元
1.要旨
 電気理科クラブは2021年1月に発足10年を迎えた。今までにIEEJプロフェッショナルを活動母体として、メンバーの協力のもと一定の成果を挙げてきた。10年の活動を振り返り、理科支援環境が大きく変化するなか、更に評価される活動の継続・進展には、熱意あるメンバーの参加など活動基盤の再整備が必要である。

2.クラブ発足と当時の活動
 電気理科クラブは、2011年1月に発足した。2005年にIEEJプロフェッショナル制度がスタートして、プロフェッショナルによる5年間の武蔵村山市立中学校への理科教育支援活動、理科教育支援WGによる理科実験事例集の発行などが行われた。これらの活動への参加メンバーがその後も実験機材や情報を共有し、活動の推進を図るためにIEEJプロフェッショナルを活動母体とする電気理科クラブを発足させた。
 スタート当初は、手探りでホームページの開設、「大学発教育支援コンソーシアム・シンポジウム」での実験機材の展示、「サイエンスアゴラ」への出展、諸講演会での講演、電気学会全国大会での講演などで広報活動を進めた。

3.活動の充実・拡大
(1)クラブロゴ、マスコットキャラクターの制定
 メンバーの協力によるクラブロゴ、外部からの協力によるキャラクター「伝 
 リュウ君」の制定を行った。
(2)文部科学省「土曜学習応援団」への参加
 毎年「子ども霞が関見学デー」での出前授業やパネル出展のほか土曜学習応 
 援団のホームページ「電気理科クラブ教育プログラム」による、地域コーデ
 ィネータからの活動依頼を受けての活動など。
(3)無線従事者養成課程講習会の開催
 2014年から第三級・第四級・第三級(移行)無線従事者養成課程講習会を継
 続実施。本講習の目的は、青少年を主対象に理科・工学教育の一環として、 
 国家資格の取得、無線技術・知識を習得する場を提供することにある。
(4)人との繋がりによる活動の拡大
 人との繋がりにより活動が拡大・充実された。小平市「ジュニア講座」、
 「サイエンスアゴラ」では、2013年「来場者特別賞」を受賞、東京タワーキ
 ッズ・環境科学博士、沖縄市、那須塩原市、多摩市、会津若松市での活動、
 新宿地区での小学数校への支援、川口・春日部工業高校での理科支援、江戸
 川区・荒川区・武蔵野市での「環境フェスタ」。「エコ環境エネルギー・ラ
 ボin せたがや」でのオンライン講座など多くの活動が、人との繋がりにより
 活動の拡大が図られた。
(5)諸団体との連携活動
 電気学会東京支部への協力として「サイエンススクエア」での工作機材の 
 支援、社会連携委員会への参加によるWG活動など。また日本技術者士会
 「わくわく理科教育の会」・「ラズベリーパイ研究会」に参加してCoREF
 (東京大学高大接続開発研究センター)主催のジュニアドクター育成塾への
 参加・協力活動を実施している。
(6)電気学会教育支援資金の活用
 2014年度より本資金を申請、採択されて実験機材の開発・整備・充実を行
 い、多くの活動で活用している。

4.諸課題への対応
  理科教育支援活動の環境がICTの導入、STEM教育、協調学習、情報関 
 連教育の充実、プログラミング教育など大きく変化する中で、山積する諸課
 題に対応するため、2020年5月に活動推進ワーキンググループ(WG)を発
 足させて対応作業を始めた。課題対応ロードマップを作成し対応作業とし
 て支援員の登録制度の整備、情報発信の活性化として、News Letterの発
 行、ホームページの充実など作業を開始しているものの多くの課題が残され
 ている。

5.今後への課題
(1)今後の活動維持、更に評価される活動にするためには、人、物、金、体制
 など活動基盤の整備が欠かせない。この中で最重要課題は、高齢化している
 現活動メンバーに熱意のある人材の参加が不可欠である。次の発展へのチャ
 レンジ、参加者へのメリット作り、情報の共有推進などの活性化が必要であ
 る。
(2)特色ある工作・実験機材の開発整備、機材類の保管場所の確保
(3)活動資金の継続確保
(4)活動形態として「グループ活動」か「NPO法人化」の検討、他団体との連 
 携活動の推進などの検討が必要である。
発足10年を経過して、今後の活動進展に向けて熱意あるメンバーの参加にIEEJプロのご支援をお願いしたい。
                            以上