ヘッダーieejprologo
 

若いエンジニアへ


第二次AIブームの推移

鈴木 浩 (日本経済大学)


第1章 はじめに
 近年、第三次AI(人工知能)ブームと言われる波が押し寄せてきている。本稿では、これまでのAIの歴史を電力分野を中心に振り返ってみる。


第2章 第二次ブームまでの道のり
1980年代に入り、専門家の知識を記述し、特定分野に限り賢くなるAIが追及されるにいたった。これには計算機分野での進歩が目覚ましく、アーキテクチャ、ハードウエア、言語、ソフトウエアの各分野において著しい革新が生まれたことが背景にある。
我が国では国家プロジェクトである第5世代コンピュータの研究開発が(財)新世代コンピュータ開発機構(ICOT)を中心に始まった。これが1982年のことであり、第二次AIブームの到来である。


第3章 第二次AIブームの特徴(エキスパートシステム)
人間のとる行動がルールに基づいていることを前提とし、これをルールベースと推論エンジンの組み合わせによりAI化した。設計者用インタフェースと、ユーザー用インタフェースを有するソフトウエアにおいて、推論エンジンと知識ベースが分離された構造を有するシステムである。


第4章 電力分野への適用
電力の分野では、設備計画、設計、運用計画、需給計画、設備運用、教育などの分野でエキスパートシステムを中心に適用例がみられる。


第5章 人工知能用計算機の開発
 このころから大型計算機の限界が言われ、エキスパートシステム専用の計算機の開発が盛んとなった。


第6章 人工知能用言語
AI用には多くの言語が開発された。LISPやPrologなどである。


第7章 その他のAIの動き
同じころ、神経回路網をモデル化したニューラルネットワークによる人工知能の開発も始まっている。


第8章 おわりに
こうした第二次ブームはその後、冬の時代を迎えるがアーティフィシャルニューラルネットは深層学習を取り入れて大きな進展を見せた。