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シンポジウム講演

小中高校生に意欲を持たせる理科教育支援

 

谷口元(講演者)、武子雅一、木村軍司

IEEJプロフェッショナル・電気理科クラブ)

                           

 1.はじめに

  電気学会会員の知識・経験流通サービスとして平成174IEEJプロフェッショナル(IEEJプロ)制度が創設されて以来、IEEJプロは各地域で理科教育支援、講演会講師など様々な社会貢献活動を行ってきた。技術立国日本の明日を担う青少年の理科離れ防止、理科大好き生徒の裾野を拡げるために情報を共有し、より充実した活動が出来るよう平成231IEEJプロを活動母体とする電気理科クラブが発足した。

2.電気理科クラブの活動例

 2.1小中高校生向け

  小平市中央公民館との共同企画で「友・遊科学研究室」を4年間毎月開催し、平成26年度は累計で子ども344名、保護者235名の参加により親子で科学に関心を深める活動を継続している。武蔵村山市立中学校での平成19年から5年間の理科教育支援とキャリア教育。那須塩原市や沖縄こどもの国「夏休み科学工作教室」。青梅市中学教諭研修会での講義と工作。埼玉県立工業高校2校への講義と実演の教育支援を継続している。 

 2.2展示会への出展

  文部科学省の土曜学習応援団として「子ども霞ヶ関見学デー」への出展。毎年お台場地区で科学技術振興機構(JST)主催のもと開催される「サイエンスアゴラ」に5年間の出展、平成25年の出展(主催:電気理科クラブ、共催:東京工芸大学EVサークル、協賛:電気学会)では、来場者人気投票で1位にランクされ、「来場者特別賞」を受賞した。その他「江戸川区環境フェア2014」、新宿区「まちの先生見本市!」、「大学発教育支援シンポジウム」などに出展した。

 2.3無線従事者養成課程講習会 

  青少年を主対象として第三級及び第四級アマチュア無線技士講習会を総務省関東総合通信局の認可のもと開催し、国家資格の取得、分かりやすい無線技術・知識を習得する場を提供している。

 2.4諸団体との連携

  日本技術士会「わくわく理科教育の会」での教材、実演機材の開発、電気学会東京支部との3年間の連携活動による支部主催「サイエンススクエア」の工作機材の提案・実演に協力している。

 2.5 電気理科クラブ5年間の活動での体験

  殆ど費用をかけずに様々な活動ができる、「きっかけがあれば」社会貢献活動をしたい会員が多くおられる、組織(支部)との連携活動が出来ること。学校現場が地域社会につながる活動を拡げていることなど。

3.青少年に意欲を持たせる理科教育支援

  東北大震災以来、電気への関心が深まるなか、電気に関する講座を考えておられる方は多い。これらの企画に協力するため、ご要望に合わせて講義、実演、工作をセットにして提示できるプログラムの開発を行っている。夢や志をもった青少年たちが、その意欲を持ち続けさせるには、支援活動の継続が重要であり、学校、親ができること、本人の自覚など必要なことは多い。国内外で働く人たちの話を聞いて自分で思わなかったところに「やりがいのある仕事」を見つけて励まされる生徒もいる。IEEJプロの活動が活かされる事例にもなる。

4.初等中等教育支援の充実に向けて(提言)

  学校が地域社会と協働活動をして開かれつつある状況に対して、学会組織(委員会、部会、WG、各支部、各部門、事務局)と会員(IEEJプロなどの個人、グループ)の「組織と個が連携した柔軟な活動」による体系的な教育支援がいま重要になる。その必要性を共有した上で、従来の活動を継続・尊重しながら、外部への広報、活動情報の共有、支援依頼の振り分け分担、活動責任を明確にして活動実績を積み上げ、より体系的・充実した活動を目指して初等中等教育支援活動を育てる必要があると考える。