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大学・高専講師事例


技術者倫理教育について

                               関 井 康 雄

(元千葉工業大学教授、IEEJプロフェッショナル)

 

筆者は1994年4月~2007年3月の13年間千葉工業大学の専任教員として電気工学について学ぶ学生の教育に従事した。同大学では「技術者倫理」という講義科目を設け、技術者倫理に関する教育を実施しているが、この科目の特別講義を依頼され、2011 11 月に「技術と技術者」と題する講義を実施し、技術者倫理について講義した。その概要について紹介する。

 

1、講義内容

特別講義では、① 科学と技術、② 電気技術者、③ 技術士資格を持つ先輩の活動紹介、および、④ 技術者倫理について説明した。

 

2、「科学・技術と技術者」について

「科学・技術と技術者」では科学と技術の相違、技術が抱える倫理的な問題、技術の担い手となる技術者の役割や責務、電気技術者の活動分野と業務内容などについて説明した。加えて、千葉工業大学技術士会に所属する名の方々(名の土木工学科卒業OBと名電気工学科卒業OB)の事績を紹介し、それらのOBから学生諸君へのメッセージを披露した。併せて先人の残した格言などに触れながら技術者として研鑽すべき事柄ついて説明した。

 

3、「技術者倫理」の講義

「技術者倫理」では倫理の意義について説明し、技術者倫理について解説した。ここでは「技術者倫理」に関わる学習の内容や学習の方法、金沢工大における技術者倫理教育のカリキュラム、JR西日本の福知山線の事故や東京電力福島第一原発の事故など技術者倫理が関わる事例を取りあげ、問題となった事柄につて説明した。併せて、電気学会の倫理綱領について解説し、技術者として行動する上で心得るべき事柄の理解を深めることの大切さを説明した。

 

4、講義でとくに強調した事項

技術者としての任務を果たしてゆくためには、技術のあるべき姿を理解し、技術者としての資質を高める努力を怠らず、技術者倫理に思いを馳せながら良心に恥じない行動を行ってゆくことが大切であることを説いた。


講義で用いた資料(パワーポイント)の例